天空のテラスから見下ろす十勝平野

青空に浮かぶ白と黒のコントラスト。カミシホロホテルの係留気球が、上士幌町の空にゆったりと佇む。道の駅から垂直に上昇するバスケットは、地上の喧騒を離れ、静謐な展望台へと変貌する。十勝の広大な大地が足元に広がり、遠くに連なる日高山脈の稜線が水平線を縁取る。

この空中展望台は、地元のカミシホロホテルが道の駅で運営する、知る人ぞ知る体験だ。係留式ならではの安定した視点で、北海道の秘められた魅力を存分に味わえる。季節によって変わる景色は、春の新緑、夏の緑のじゅうたん、秋の紅葉、冬の銀世界と、一年を通して楽しめる。

地上30メートルの空中に浮かぶこの特等席。360度のパノラマビューは、まるで大地の呼吸を感じるかのよう。ここでしか見られない北海道の姿が、静かに物語を紡ぎだす。上士幌の空は、まだ見ぬ北海道への窓を開く。
アクセス情報
所要時間:帯広空港から車で約1時間
※ 気球体験の詳細はカミシホロホテルに確認をお願いします。