雪原の彼方、大地を見守る山容
斜里の大地が白銀の装いに包まれる季節。冬の静寂の中にひっそりと佇むバス停。一見何の変哲もない標識。しかし、その向こうに広がる風景は、北海道の静かな魅力を映し出す。雪に覆われた広大な平原の先に、威風堂々とそびえ立つ海別岳。
斜里市街地から知床方面へ向かう国道334号線沿いに位置する。知布泊でオホーツク海沿いに出るまでの間、海別岳を見られるスポットは多いが、特に朱円別付近が美しい。斜里駅から車で約15分、バスなら「西3線」停留所で下車してすぐ。
ここに立てば、北海道の大地が静かに語りかけてくる。雪原を渡る風の音、遠くにそびえる山々の姿。日常の喧騒を離れ、大自然の中に身を置く瞬間、心の中に新たな物語が生まれる。西3線バス停は、何気ない風景の中に隠れた、北海道の奥深い魅力を静かに伝える場所なのだ。